こんにちは、まなびや たぬき堂のたぬきです。
私たちは日々、何かを始めようとしたり、新しいことに挑戦しようとしたりしています。
でも、そんなとき、心にブレーキがかかることはありませんか?
「もう少し準備が整ってから…」
「まだ自信がないから…」
「もっとしっかり計画を立ててから…」
と思って結局なかなか動き出せない。
そんな場面に、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
今日は、最初の一歩が踏み出せないあなたのために、たぬき堂らしく、やさしくお話ししていきたいと思います。
完璧主義になってない?
「もっとしっかり準備をしないと」と思ったときは、完璧主義になっているかもしれません。
完璧主義というと、”意識が高くて洗練されたものにこだわる人”とに思われがちですが、たぬき堂では、”準備ができていないと不安になっている人”も一種の完璧主義に陥っていると考えます。
なぜなら「ちゃんと準備ができていないと失敗する」「中途半端なものを出したら批判されるかも」と思うのは、「失敗したくない」「批判されたくない」という気持ちの表れ。
つまり絶対に失敗したくないという完璧を求めている状態なのです。
そんなときは、一つ深呼吸して、「失敗してもいい」「批判されてもいい」と考えることができれば、肩の力がふっと抜けて、「よし、やってみよう」と思えるようになるのです。
完璧主義が抱えている落とし穴
完璧主義には、美しさや魅力があります。
細かいところまで丁寧にこだわる人がいるから、世の中には素晴らしい作品や製品が生まれているのも事実です。
でも、一方で完璧主義は”行動を止めてしまう力”も持っています。
「100点じゃなければ出せない」
「理想通りにならなかったから、なかったことにしよう」
こうして、せっかくのアイデアや思いが、形になる前に消えてしまうことが多いのです。
完璧を追い求めすぎると、挑戦する前にあきらめてしまったり、自分を責めたりして、心が疲れてしまうこともあります。
完璧でなければいけない、という思い込みは、実はとても不自由なもの。
私たちはもっと、自由に始めていいし、未完成なまま動き出してもいいのです。
「完璧主義」より「完了主義」を目指そう
実は、「完璧」を目指すよりも、「完了」を重ねる方が、私たちをずっと前に進めてくれます。
完了主義は、完成度を気にせず、とにかく完了させることです。
「完了した」という、その小さな成功体験が、次の行動に移るための原動力になり、自信に繋がります。
また、完了することで一旦区切りをつけることも大事です。
なぜなら、人はあまり長い間、集中力を保つことはできません。
ゴールが果てしなく遠いところにあると、そこまで辿りつける自信がなくなりますし、途中で挫折してしまいます。
ですので、何かに挑戦するときは、「まずは明日までにここまで終わらせる」というふうに短く段階を踏んでゴールを決めるのです。
その、ここまで終わらせるという一つ一つの小さなゴールが「完了」です。
あらかじめ、段階ごとのゴールを決めておくことで、「完了」まで持っていきやすくします。
そうして小さな完了を積み重ねることで、私たちはスピード感をもって、前に進むことができるのです。
その時に、完成度は気にしなくて大丈夫。
ざっくりと形をつくった後に、細かい部分を修正して、クオリティを上げていけばいいのです。
“完了”することの価値
たぬき堂では、いつも「止まらずに、少しでも前に進むこと」を意識しています。
少し動いて、確認して、また少し動く。
このサイクルをテンポ良く繰り返します。
どれだけ最初に完璧な計画を立てたとしても、実際にやってみると想定通りにはいかないことがほとんどです。
だから私たちは、まず動くことを大切にしています。
「やってみて、反応を見て、また変えていく」
それが、たぬき堂のものづくりや、記事づくりの原動力です。
「完了」はゴールではなく、次への扉。
まずは、何かをアウトプット(完了)することで、はじめて見えるものがある。
「完了」という区切りをつけてこそ、次の一歩が踏み出せるのです。
完璧でなくていい理由
完了主義を選ぶということは、「未完成でも、出す」ことを肯定するということ。
これは、自分に対しても、周囲に対しても、優しい姿勢です。
例えば、60点でも提出することで、人の意見がもらえたり、アドバイスが受けられたりする。
実際に誰かの目に触れるからこそ、磨くべき点や、伸ばせる部分が見えてくる。
一人で完璧を目指すよりも、誰かと関わりながら前に進んだほうが、結果的にずっと良いものに近づけるのです。
また、進めているうちに新しいアイデアが出てきて、最初の構想とは全然違うものになることも多いです。
途中でどうせ変わるのだから、あまり最初から完璧に準備しなくていいのです。
「まだ足りないかもしれないけれど、今の自分でやってみよう」
そんな勇気が、行動の扉を開いてくれます。
自分の弱さや未熟さを受け入れて、一歩を踏み出す
完了主義には、”今の自分を受け入れる力”が必要です。
「いまの自分でも、やってみていいんだ」
「形にならなくても、それがきっと次の種になる」
そうやって、自分を許すこと。
失敗しても大丈夫、立ち止まってもやり直せると、自分に言い聞かせること。
完璧な人なんていません。
完了主義は、自分の弱さや未熟さを受け入れて進んでいくための考え方です。
おわりに あなたの60点が、誰かの背中を押す
たぬき堂のお話も、いつも100点を目指して書いているわけではありません。
そのときの気持ち、そのときに思ったことを、今の自分で書いています。
完成度よりも「誰かに届けること」。
それが、たぬき堂の完了主義です。
あなたの60点の作品が、誰かの背中を押すかもしれません。
誰かの言葉に励まされたあなたが、今度は誰かを励ますかもしれません。
大丈夫。
少しずつでも、あなたがあなたのペースで前に進んでいることが、なによりすばらしいことです。